東京都の区議会議員選挙が終わった。
今回の選挙で、選挙公報や立候補者のポスターを見て思ったことが一つある。
無所属で立候補する候補者が多いということだ。
おそらく、選挙民の政党離れや既成政党への嫌悪感を感じて、「無所属」を訴えることが得票-当選につながると考えた候補者が多いのではないだろうか。
そうした候補者に共通して見られるひとつの特徴があった。
公報やポスターに書かれている政策が具体的なことである。
ただし「具体的」といっても、具体性を欠いた具体的政策としか言いようのないものばかりである。
あれをします、これをします、と区民へのサービスを羅列しており、選ばれたら実行・実現します、と「公約」している。
しかし、そういったサービス合戦のなかから区議会議員を選択する、というのは如何なものか、と言うより、はっきりいって間接民主政治、議会制民主政治にとって好ましいものではなく、危険ですらある。
具体的なサービスを当選後すぐにでも実行・実現できるかのように訴えるのではなく、もっと別の視点から訴えるべきである。
選挙から一夜明け、新聞で当落を見ると、落選した候補者に「無所属」の多いことが印象的であった。
0 件のコメント:
コメントを投稿